制作助成事業

制作助成事業
開始にあたって

当財団は、2017年度から《都市のヴィジョン-Obayashi Foundation Research Program》という助成制度を開始しました。これは、2年に1度、豊かで自由な発想を持ち、さらに都市のあり方に強い興味を持つ国内外のアーティストを5人の推薦選考委員の推薦に基づいて決定し、従来の都市計画とは異なる視点から都市におけるさまざまな問題を研究・考察し、住んでみたい都市、新しい、あるいは、理想の都市のあり方を提案・提言していただくというものです。アーティストが都市をテーマに研究・考察する活動を支援する助成制度は他に類を見ず、その意味でユニークな試みであります。

当財団は、1998年9月の設立以来、都市工学や都市計画などに限定せず、都市とそこに暮らす人々とが関係し合う幅広い分野、例えば環境、経済、歴史あるいは芸術などを対象に、人々に豊かな生活をもたらす都市づくりに貢献する研究を行う専門家を支援してきました。
この新しい助成制度によってアーティストが提唱する都市のあり方が、都市に関する他のさまざまな分野で活躍する専門家の方々に新しい視点をもたらし、都市研究全般がますます発展していくことを期待しています。

2017年10月吉日

公益財団法人 大林財団

理事長大林 剛郎

採択者