顕彰事業 大林賞第13回大林賞受賞者
(2024年)

第13回大林賞は別府アルゲリッチ音楽祭等を通じて社会貢献と地域振興に寄与した、マルタ・アルゲリッチ氏、伊藤京子氏、公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団の3者が共同受賞されました。

マルタ・アルゲリッチ氏 ピアニスト
公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団 総裁
別府アルゲリッチ音楽祭 総監督

マルタ・アルゲリッチ氏

©Rikimaru Hotta

アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。5歳からヴィンチェンツォ・スカラムッツァのもとでピアノを学び、神童ぶりを発揮。
1957年にブゾーニとジュネーヴの国際ピアノ・コンクールで優勝して以来、活発なコンサート活動を開始。1965年にショパン国際コンクールで優勝し、彼女の世界的な評価を決定的なものにした。以来、人気、実力ともに世界的トップ・ピアニストとして活躍を続けている。
1994年から別府ビーコンプラザ・フィルハーモニアホール名誉音楽監督に就任。「別府アルゲリッチコンサート’95」では約10年ぶりに世界中の音楽ファン待望のソロ・リサイタルが実現し、大きな話題を呼んだ。
1996年より「別府アルゲリッチ音楽祭」総監督を務め、アジアをはじめ世界の音楽家との共演を行っているほか、若手音楽家の育成にも力を注ぎ、自らマスタークラスで指導にあたるなど、その革新的な音楽創造への試みは日本をはじめ世界の音楽界に多大な影響を与え続けている。

伊藤 京子氏 ピアニスト
公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団 副理事⾧
別府アルゲリッチ音楽祭 総合プロデューサー

伊藤 京子氏

©Rikimaru Hotta

福岡県北九州市出身。東京藝術大学附属高等学校から東京藝術大学、フランクフルト音楽大学卒業。第43回日本音楽コンクール第3 位入賞。10年間の渡欧中、1977年ブゾーニ国際コンクール第3 位入賞、ヨーロッパ、アメリカをはじめシノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団、N響をはじめ国内外の主要オーケストラと共演。
1994年⾧年親交のあるマルタ・アルゲリッチと室内楽フェスティバルを企画し、東京をはじめ各地で成功を収めた。このことを契機に別府市からの委嘱を受けて企画プロデューサーとして、アルゲリッチと共に新しい音楽文化の創造を開始した。こどもたちの心の育成をめざして2000年9月「おたまじゃくし基金」を設立、現在の「ピノキオコンサート」へとつながった。

公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団 大分県別府市

公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団

芸術活動を人間教育のインフラとして、100年先の未来を見据えて2007年(平成19年)3月に設立。
マルタ・アルゲリッチ総裁の理念のもと、別府アルゲリッチ音楽祭、ピノキオコンサート、病院訪問コンサート、サロン文化の発信などの、社会貢献活動を実施している。

授賞理由

世界を代表するアルゼンチン出身のピアニスト マルタ・アルゲリッチ氏は総監督として、盟友のピアニスト 伊藤京子氏は総合プロデューサーとして共に協力し、過去四半世紀にわたり別府アルゲリッチ音楽祭を通じて、世界的アーティストを別府の地に招き、若手音楽家や地元演奏家との交流を実現させてきました。その結果、クラシック音楽は開かれた芸術となり、音楽を通じた社会貢献、地域振興を実現してきました。
また、公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団は、地域の人々と共に、心を育む豊かな社会の実現を目指し、行政と役割分担をしながら、これらの活動を継続実施してきました。
・芸術を核とした社会貢献と地域振興に寄与
・都市 別府の活性化 に対する貢献
・大分から世界に文化を発信されてきた実績
これらを3者の連携で成し遂げられてきた功績は、都市のあり方や将来像に画期的な指標を与えたと高く評価され、共同授賞とされました。

授賞式

2024年5月22日(水)開催の「第24回別府アルゲリッチ音楽祭東京公演 日本生命presents ピノキオ支援コンサート 音楽は人を結ぶ〜共鳴」終了後、その場をお借りして授賞式を執り行います。

  • 日時
    2024年5月22日(水)
    第24回別府アルゲリッチ音楽祭東京公演
    日本生命presents ピノキオ支援コンサート 音楽は人を結ぶ〜共鳴 終了後
  • 場所
    すみだトリフォニーホール・大ホール
    〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-3

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