顕彰事業 大林賞 大林賞受賞記念シンポジウム開催概要

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第8回大林賞受賞記念
シンポジウム
Designing a Place that fits

真夏のロンドン・ハイドパークの中で、市民から愛される特別な場所がある。柔らかい緑のランドフォームと白い御影石のリングでつくられたダイアナ妃メモリアルの上を水が光を受けて輝き、多彩な表情を見せながら流れ続ける。白いリングの縁には人々が腰かけて足首を水に浸し、子供は水の中で歓声を上げながら走り回っている。ダイアナ妃が世界中の人々から愛されたように、ここはロンドン市民にとってはかけがえのない場所であり、彼らの毎日の生活の中で生きたメモリアルとして存在し続けている。
第8回大林受賞者、キャサリン・グスタフソン氏は、土地に存在する生態、文化、歴史等を深く読み取り、彫刻的なその土地との一体感を想起させるような空間へと顕在化させ、そこに集う人々の身体、精神と一体化するような場所を作り出すことで、人間と空間を融合させ、より豊かな人間の生活する場所の創造してきた。今日、世界の人口は過半が都市に居住するようになり、抱える問題もますます多様化している。こうした中で、社会的、文化的、生態的、経済的にも豊かな人間の生活する場所を核とした持続的な都市の創成が今後ますます重要になると考えられる。

本シンポジウムは、グスタフソン氏の人間と空間との関係の再生をランドスケープ、場所のデザインを中心に追及するという思想と作品を中心に展開され、都市の様々な事象に携わる全ての人々にとって格好の機会である。

開催概要

  • 開催日時
    2014年11月19日(水)15:00~17:45(開場14:30)
    本シンポジウムは、第8回大林賞授賞式に引き続き行われます。
  • 会場
    株式会社大林組本社3階講堂
    〒108-8502 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟
  • 主催
    公益財団法人大林財団
  • 協賛
    株式会社大林組
  • 企画協力
    福岡孝則(神戸大学 特命准教授)
    株式会社アトリエ・ジーアンドビー
    時蔵株式会社
  • 定員
    200名
  • 入場料
    無料
  • 申し込み方法

    申し込みは終了しました

    記入事項:氏名、ふりがな、所属、緊急連絡先電話番号、メールアドレス

    • ※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
    • ※抽選の結果は11月14日(金)までにメールにてお知らせ致します。
  • 申し込み締め切り
    2014年10月24日(金)
  • 詳細お問い合わせ
    公益財団法人大林財団
    〒104-0045
    東京都中央区築地1-12-22 コンワビル5階
    TEL:03-3546-758103-3546-7581
    FAX:03-3546-7582
    お問い合わせはこちら

第8回 (2014年) 大林賞受賞者

キャサリン・グスタフソン氏ランドスケープアーキテクト

キャサリン・グスタフソン氏は、これまで30年以上にわたりランドスケープアーキテクトとして優れた作品を世に送り出してきました。共同設立した2つのランドスケープ設計事務所、グスタフソン・ガスリー・ニコル(米国シアトル)とグスタフソン・ポーター(英国ロンドン)でもその力を遺憾なく発揮しています。グスタフソン氏の作品には彫刻的また感覚的な要素が融合されていて、人々とその空間との一体感が高められるように作り出されています。

初期に手がけたフランスでの一連のプロジェクトは同氏の代表作になっており、その後に手がけた欧州、北米、アフリカ、東南アジア、中東のプロジェクトも高い評価を得ています。これまでに設計した公園や庭園、コミュニティー空間の規模は、ほんの10分の1エーカー(400平方メートル)から1000エーカー(400万平方メートル)の広さにまで及んでいます。

米国芸術文学アカデミーからアーノルド・W・ブルンナー記念建築賞を授与されていますが、これはランドスケープアーキテクトとしてはまだ3人目という快挙です。王立英国建築家協会の名誉会員、そしてフランス建築アカデミーのメダリストでもある同氏は、ASLAデザインメダル、クライスラーデザイン賞、ジェーンドリュー賞を受賞したほか、グスタフソン・ガスリー・ニコル事務所のパートナー達と共に、米国スミソニアン協会のクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館からランドスケープアーキテクチャー部門ナショナルデザイン賞を授与されるなど、輝かしい受賞歴を誇っています。