顕彰事業 大林賞第14回大林賞受賞者
(2026年)
コッチャコーン・ヴォラホム氏ノルウェー生命科学大学(NMBU)
ランドスケープアーキテクチャ名誉博士

コッチャコーン・ヴォラホム氏は地球規模の気候変動に対するレジリエンス・デザイン分野の第一人者であり、東南アジアの高密・脆弱な都市環境に対しソリューションで高い評価を受けてきた。
同氏はランドスケープおよび都市のデザインを手掛けるランドプロセス株式会社と都市環境問題の解決に取り組む社会的企業であるポーラス・シティ・ネットワークを創設し、都市の異常気象への適応に寄与する「多孔質で水を吸収する公共空間」の創出を通じ、都市の在り方を再定義してきた。
バンコク初の気候適応型公園の実現、アジア最大規模となる有機屋上農園の先駆的プロジェクト、放棄された橋を都市の象徴となるリバー・スカイパークへと再生させた取り組み、さらにタイ最大の政府庁舎における自然を基盤としたソリューションの導入など、数々の革新的プロジェクトを手がけている。
その功績は国際的にも高く評価され、国連気候アクション賞(UN Climate Action Award)や TIME 100 Next、BBC 100 Women、ブルームバーグのグリーン30などの賞を受賞した。さらに、TEDフェローのほか、世界経済フォーラムのネイチャーポジティブな都市に関するグローバル委員会のメンバーにも任命された。ハーバード大学で修士号を取得しており、名誉博士号も授与されている。
授賞理由
コッチャコーン・ヴォラホム氏は、都市環境、人々の生活、そしてその双方に深い影響を与える「水」の存在 ——— これら三者の根幹的な関係性を再構築することにおいて、卓越したリーダーシップを発揮されています。
柔軟なアプローチと環境の質に対する妥協なき追求を両立させ、一つ一つのプロジェクトに揺るぎない献身を持って取り組む姿勢は、最高レベルの賞賛に値する忍耐力、情熱、そして専門家として卓越しています。
タイから発信されるメッセージは、日本、アジア全域、そして世界中の人々に感銘を与える独自の力を持ち、支持と連帯の輪を広げていくものと高く評価されたものであります。


