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- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 都市建築史
- 都市と文化
戦後日本の雑誌メディアにおける都市論の展開に関する史的研究
- 研究者名
- 宮下 貴裕
- 所属組織
- 武蔵野大学 工学部建築デザイン学科 助教
- 助成金額
- 84.8万円
概要
本研究は、学会誌、専門雑誌、総合雑誌という専門性の度合いやオーディエンスとする対象が異なる各メディアに注目して、そこで形成された言論文化と、都市・建築という空間領域を問わず「都市における空間デザイン」に関して構築された「思想」の連続的コンテクストを明らかにし、今後の空間デザインのあり方を模索するための知見を見出すことを目的としたものである。そして雑誌というプラットフォームに蓄積された空間デザインの「思想史」とこれまで注目されてきた「技術史」の接続を目指した。わが国における議論のコンテクストを把握する過程で、「みち」という空間と概念が常に議論の俎上に載せられてきたことが明らかになった。そこで収集した言説の中から特に「みち空間」に関する言説を抽出し、それぞれの時代における問題意識や「みち空間」に見出された価値に関する知見を把握した。
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...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) 戦後日本の雑誌メディアにおける都市論の展開に関する史的研究 研究者名※ 宮下 貴...
- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 都市計画
- 都市景観
電子情報化によるニュータウンの評価及び課題の空間分布の解明
- 研究者名
- 西尾 洸毅
- 所属組織
- 八戸工業大学 工学部 土木建築工学科 助教
- 助成金額
- 119.2万円
概要
本研究では、都市コンパクト化の観点からニュータウン(以下、NT)が抱える課題の空間分布の解明を目指し、NT の開発範囲調査を行うとともに、市街地から離れた孤立型NT における課題をオープンデータやアンケート調査を利用した分析により明らかにすることを試みた。まず、東北以北におけるNT348 件の開発範囲調査の結果、範囲が把握できた331件のうち孤立型NTは89件で全体の27%となった。また、オープンデータを用いて各NT範囲内の平均傾斜角度、人口集中率、高齢化率を算出して比較した結果、いずれの値においても連担型よりも孤立型の方が高いことがわかった。さらに、自治体へのアンケート調査により、孤立型NTに対する住民等からの相談・意見・苦情については「交通機能」が42%、「商業機能」が26%と多く、「交通機能」についてはすでに取り組んでいる自治体が33%であった。一方で、住宅地マネジメントについて、「マネジメント組織はなく、自治体から働きかける予定もなし」が84%となり、マネジメントに対する意識が高い自治体は現状では少ないことが明らかとなった。
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...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) 電子情報化によるニュータウンの評価及び課題の空間分布の解明 研究者名※ 西尾 洸...
- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 建築技術
マッシブ・ホルツ型木質パネルを床版とする鋼構造床構面の力学的挙動と設計法に関する研究
- 研究者名
- 中島 史郎
- 所属組織
- 国立大学法人宇都宮大学 地域デザイン科学部 建築都市デザイン学科 教授
- 助成金額
- 113.6万円
概要
木質積層パネルを床版とする床構面について、面内せん断試験と面外曲げ試験を行い、床構面としての力学的性状に関する知見を得た。また、床構面の面内せん断と面外曲げに対する特性値を求めるための算定法について検討し、検討した算定法の妥当性について算定結果と実験結果を比較し、確認した。床構面の面内せん断に係る荷重変位曲線は、木質積層パネルを構成する製材間接合部の挙動、木質積層パネル・鉄骨フレーム間接合部の挙動、木質積層パネルを構成する製材間の支圧挙動をモデル化することにより概ね推定することができるという知見を得た。また、製材間の支圧による影響は製材を釘接合により接合した場合のほうが、製材をビス接合により接合した場合よりも著しくなるという知見を得た。床構面の面外曲げによって生じるたわみ量は、木質積層パネルを構成する製材間接合部を、等価なせん断剛性を有する線材に置換した格子梁モデルにより概ね求めることができるという知見を得た。
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...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) マッシブ・ホルツ型木質パネルを床版とする鋼構造床構面の力学的 挙動と設計法に...
- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 都市計画
- 都市景観
民有地・公有地一体型リノベーションまちづくり2.0 のアクションリサーチ
- 研究者名
- 松浦 健治郎
- 所属組織
- 千葉大学 大学院工学研究院建築学コース 准教授
- 助成金額
- 120万円
概要
建築や空き地等の民有地のリノベーション、道路・公園等の公有地のリノベーションを一体的に推進していくリノベーションまちづくり2.0を実現するマネジメントの仕組みやデザイン手法を明らかにするために、千葉県佐倉市城下町地区を対象として市民参加型社会実験を企画・実施し、その有効性を検証した。研究の結果、1)市民参加型ワークショップにより、多主体連携によるリノベーションまちづくりの実践が可能であることが立証され、2)コロナ禍の対応として、デザイン手法としてオンラインツールのMiro を試行したが、参加者によっては使いづらく、口頭でのコミュニケーションが有効だったこと、3)メインストリートを一方通行化する社会実験では沿道にテーブルや椅子を設置したが、沿道の店舗の協力が得られないとそれらの利用がされにくかったこと、4)新設された公園で子どもをテーマにしたイベントを開催した結果、その後もワークショップ参加者らによって、子ども向けのイベントが定期的に開催されるという効果を生み出したこと、が明らかとなった。
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...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) 民有地・公有地一体型リノベーションまちづくり 2.0 のアクション リサーチ 研究者...
- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 都市計画
- 都市景観
都心繁華街の公共空間再編の効果検証とエリア内回遊・滞留性能の向上に関する研究 ~ 大阪ミナミ・難波駅周辺地区を対象として ~
- 研究者名
- 嘉名 光市
- 所属組織
- 大阪市立大学大学院 工学研究科 教授(大阪公立大学大学院工学研究科 教授)
- 助成金額
- 120万円
概要
本研究は大阪の都心繁華街であるミナミ・難波周辺地区を対象とし、御堂筋を中心とした公共空間再編のプロセスにおいて実施される社会実験と歩行者利便増進道路特例区域の通行・滞留の実態を調査した。並行して公共空間再編に伴い、周辺エリアの回遊・滞留に関する調査を行い、公共空間再編がエリア全体の回遊や滞留に与える影響を考察した。そして、当該研究を実施するうえで参考となる国内事例調査も行い、地元商店街など関係者へのインタビューを実施した。御堂筋の空間再編など公共空間再編により、人流・滞留の改善が明らかとなった。また、周辺エリアの滞留の向上も確認された。一方で、エリア全体の滞留・回遊の向上には繋がっていないことも把握できた。一連の研究プロセスでは大阪市、地元関係者などによる勉強会や研究会を継続的に開催しながら進め、関係者間の一連の取り組み関する理解を深めることができた。
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...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) 都心繁華街の公共空間再編の効果検証とエリア内回遊・滞留性能の 向上に関する研...
- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 都市計画
- 都市景観
既存ストック利活用による拠点のデザインを通した地区まちづくりの方法に関する研究
- 研究者名
- 酒谷 粋将
- 所属組織
- 関東学院大学 建築・環境学部 建築・環境学科 専任講師(関東学院大学 建築・環境学部 建築・環境学科 准教授)
- 助成金額
- 120万円
概要
本研究は地域拠点という建築をつくるプロセスをまちづくり活動の一環として地域住民らと共有することが、その地域の人的ネットワークを拡げたり、地域での活動を活性化したりといった周辺のまちの変化にどのように影響するのかを研究代表者自らが関わる実践プロジェクトの中で検証することを狙いとしている。具体的には横浜市金沢区で空き家になっていた戸建て住宅を学生シェアハウス兼地域拠点としてリノベーションする「こずみのANNEX」プロジェクトにおける活動を題材に、デザインワークショップやものづくりのイベント等の地域拠点をつくることに関わる様々な活動が街にどのように影響を与えてきたのかを分析し、明らかにした。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) 既存ストック利活用による拠点のデザインを通した地区まちづくり の方法に関す...
- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 都市建築史
- 都市と文化
ツアー・パフォーマンス研究に資する統合型アーカイヴの構築
- 研究者名
- 高山 明
- 所属組織
- 東京藝術大学大学院 映像研究科メディア映像専攻 教授
- 助成金額
- 120万円
概要
本研究代表者・高山は観客(ツアーの参加者)が都市の中を移動しつつ、指定された訪問地で視覚的・聴覚的な仕掛けを体験として提供するツアー型のサイト・スペシフィックなインスタレーションを「ツアー・パフォーマンス」と総称し、ツアー・パフォーマンス作品を国内外の様々な都市で数多く発表してきた。本研究は、過去のプロジェクトで実践し収集したインタビューや朗読などの音声データ、位置情報、地図データを保存管理するアーカイヴを構築する。本研究では、そのツアー・パフォーマンスをポストドラマ演劇として位置づけ、作品の記録(映像や写真のデータ)はもとより、完成に至るまでに生産される膨大な談話(トークやディスカッション)やテクスト原文、さらには中間生成物(解説やキャプション)などの資源を網羅的に収集し、ツアー・パフォーマンスのアーカイヴを構築していく。さらにアーカイヴを用いてツアー・パフォーマンス制作のための国際的な共同制作プラットフォームの確立を図る。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) ツアー・パフォーマンス研究に資する統合型アーカイヴの構築 研究者名※ 高山 明 所属...
- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 都市計画
- 都市景観
歴史まちづくりの要件と歴史まちづくり法の課題:重伝建地区をもつ歴史まちづくり計画を策定していない市町村の取組みの調査分析から
- 研究者名
- 藤岡 麻理子
- 所属組織
- 横浜市立大学 グローバル都市協力研究センター 特任助教(國學院大學 准教授)
- 助成金額
- 150万円
概要
2008年の歴史まちづくり法制定以来、90市町村が歴史的風致維持向上計画(歴まち計画)の認定をうけてきた。しかし、今日の社会状況を考えれば、歴史まちづくりの取組みはさらにより多くの市町村でより総合的に取り組まれることが望ましい。また、景観施策のほか、歴史文化基本構想や文化財保存活用地域計画等、地域の歴史文化をまちづくりに活かす趣旨をもつその他計画等をもつものの、歴まち計画未策定の市町村も複数存在する。こうした制度の選択的活用の状況は、歴史まちづくりに関する現在の制度状況は適切かという問題の投げかけともいえ、歴まち法の意義や課題、および複数の類似する制度が並立する影響を明らかにする必要がある。そこで本研究は、①伝建地区をもつが歴まち計画は未策定の市町村における歴史まちづくりの取組みを明らかにし、➁歴まち計画をもつ市町村による取組みと比較検討し、③市町村における歴まち計画の意義と課題および歴史まちづくりに関する国の制度のあり方を検討することを目的とした。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) 歴史まちづくりの要件と歴史まちづくり法の課題:重伝建地区をも つ歴史まちづく...
- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 都市計画
- 都市景観
ORLが主導した1960-70年代スイスの都市・国土計画に関する研究
- 研究者名
- 松田 法子
- 所属組織
- 京都府立大学大学院 生命環境科学研究科環境科学専攻 准教授
- 助成金額
- 148万円
概要
本研究は、第二次世界大戦後のスイスで立案された都市計画・国土計画の理念と手法を対象に、その概要、大学研究機関の関与、実現過程、施策の継承現況について把握することを目的とする。国土の約2/3が山地であり、31%が山林、13%が夏のみ利用できる山岳牧草地、24%が農地で、また居住地面積のうち40%弱が農村、農村と都市の中間域が50%、12%が都市であるが、854万人(大阪府相当ほど)いる国民のうち7割は都市居住者であるという同国(連邦)の都市・国土計画は、林業・農業・畜産業等の国内生産構造の維持や、景観及び生物多様性保護施策の上でもきわめて重要であった。第二次世界大戦後における産業構造の転換、人口増加、周辺国からの移民の増加といった社会状況の中で、都市・国土計画が伝統的景観や生業の保全と現代化の両面においていかなる調停や更新をはかろうとしたかを、当時連邦政府の政策立案に中枢的な役割を果たしたETH(スイス連邦工科大学)の調査研究機関ORL(InstitutfürOrts-,RegionalundLandesplanung)の活動を軸に検証する。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) ORL が主導した 1960-70 年代スイスの都市・国土計画に関する研究 研究者名※ 松田 法子 所属...
- 2020年度(令和2年度)
- 研究助成
- 都市建築史
- 都市と文化
駅の創造性にまつわる考察を通じた都市と経済と文化に関する実践的研究
- 研究者名
- 家成 俊勝
- 所属組織
- 京都芸術大学 空間演出デザイン学科 教授
- 助成金額
- 120万円
概要
産業革命によってもたらされた資本主義経済は、現代社会の根幹をなすシステムにまで拡大発展し、綻びや亀裂を抱えながらも、とどまることなく膨張を続けている。そして、COVID-19の世界的蔓延は、世界経済に大打撃を与え、経済の仕組みそのものを考え直さざるを得ないことは、もはや誰の目にも明らかである。
20世紀を代表する社会学者のアンリ・ルフェーヴルの主張を手がかりに、物流と移動の結節点であり、経済活動の要である都市における鉄道駅の空間を、人々が交差し、新たな視点や価値観と出会う創造拠点/コモンズとして捉え直した実践的研究を行い、スムーズ化された経済システムの裏側で見落とされている資本と労働の関係、日本固有の資源や産業、都市部と非都市部の関係性、住民自治、消費と生産等について検証・探究する。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2020 年度 研究課題(タイトル) 駅の創造性にまつわる考察を通じた都市と経済と文化に関する実践 的研究 研究者...
掲載されている氏名・所属組織は申請当時のものです。