検索結果一覧
821件中11件目から20件目を表示しています
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 都市環境工学
濃尾平野の生活基盤を支える地下水資源の涵養機能の将来予測
- 研究者名
- 神谷 浩二
- 所属組織
- 岐阜大学 工学部 社会基盤工学科 教授
- 助成金額
- 146万円
概要
濃尾平野の重要な水資源の一つである地下水を持続利用するため,本研究課題では,河川等の地下水涵養の機能の保全について検討したものである.そのため,濃尾平野の北西部の扇状地地域を対象に,河川からの地下水涵養量と灌漑期の水田からの地下水涵養量の状況を分析して,それら地下水涵養量への主な影響要因を特定することによって地下水涵養量の表現手法を検討した.そして,河川では平常時に約160万m3/dayの地下水涵養量が見込まれ,水田では灌漑期に約20万m3/dayであることが得られた.また,地下水涵養量を保全する観点では,特に,河川では河床の透水性等の河道状況を管理し,水田では農地確保と湛水管理が重要であることが示唆された.今後,地下水涵養の機構の検討 課題を解決して,地下水涵養機能の具体的な保全策に繋ぐ予定である.
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) 濃尾平野の生活基盤を支える地下水資源の涵養機能の将来予測 研究者名※ 神谷 浩二...
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 都市計画
- 都市景観
瀬戸内の地域づくりにおける自治と交流に関する研究
- 研究者名
- 田中 尚人
- 所属組織
- 熊本大学 大学院先端科学研究部 准教授
- 助成金額
- 110万円
概要
本研究は岡山県・香川県境の瀬戸内海の島嶼部(いわゆる備讃瀬戸)の風土の継承と地域振興の変遷を,地域住民の自治と交流の視点から明らかにするものである。大和朝廷と大陸の国々とをつなぐ国際交通路であった瀬戸内海を拠点として,戦国―江戸時代に活躍した塩飽水軍は「塩飽島中」と呼ばれる合議制で自治を行っていた。1934(昭和9)年に日本初の国立公園となった瀬戸内海国立公園は.近年瀬戸内国際芸術祭などにより世界各国から注目されており,地域資源の発掘,地方創生に追い風になっているが,集落の地域アイデンティティの危機にも晒されている.本研究では,瀬戸内の地域づくりが海を介した交流を基盤に,地域固有の風土を形成してきた過程を明らかにするため,①文献調査,②現地調査,③データ分析及び研究会(対面・オンライン)を実施し,文化的景観分析,生活史・交流史,現代の地域づくり団体の活動を分析し,地域文化創造や交流とそれを支える自治の持つ地域的な自由性と人の包摂性を確認した。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) 瀬戸内の地域づくりにおける自治と交流に関する研究 研究者名※ 田中 尚人 所属組織※...
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 都市建築史
- 都市と文化
被災後を生きる――各被災地の復興まちづくりや生活再建で得られた知見の比較研究及び、対外発信ツールの開発と被災地ネットワークの構築
- 研究者名
- 小林 恵吾
- 所属組織
- 早稲田大学 創造理工学研究科建築学専攻 准教授
- 助成金額
- 150万円
概要
ここ数年、気候変動が激しさを増すなか、人々の防災・減災意識は高まっているが、災害後も長く続く生活への想像は足りていない。被災各地では、多くのコミュニティが離散・再編する形となって、新たな営みが構築されており、これらの歩みは、今後多くの人が経験するかもしれない「近未来」だと言える。本研究では、2021年以来、被災地域のリサーチと創作を続けてきたアーティストの瀬尾夏美と共に、水害被災各地の復興状況や地域住民のレジリエンスを調査・記録してきた。その中で、国内の水害被災地には被災前の土地の歩み(生業や生活の近代化や居住環境の都市化)と被災後のレジリエンスに共通点があることがわかった。これを受けて、2023年度の本研究では、同様に水害が問題となっている海外の諸地域を調査し、そこでの被災の知見の継承と共有、また、復興地(都心部や住宅地等)の現状と課題を調査し、国内事例との比較検討を実施した。そして、そこからの学びを広く「今後被災する可能性がある人々」に共有していくツールとして、現地調査協力者と共にアートブックを制作した。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) 被災後を生きる――各被災地の復興まちづくりや生活再建で得ら れた知見の比較研究...
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 都市環境工学
青色LEDを用いた生態系機能強化による公園池の水環境改善技術の開発
- 研究者名
- 藤林 恵
- 所属組織
- 九州大学大学院 工学研究院環境社会部門 助教
- 助成金額
- 149万円
概要
公園池で発生するアオコ(藍藻が異常増殖して水面を緑色に染める現象)に対する、省エネ・省コストな対策として、青色LED照射に注目した。青色LEDによる藍藻の抑制効果はこれまで連続照射による室内実験にて、培養株を対象に検討されてきた。本研究では間欠照射ならびに現地での利用を踏まえ、太陽光下における青色LED照射が野外の藍藻増殖に与える影響を検討した。さらに、補助的に生態系機能を組み合わせることにより、より効率的にアオコを抑制できるか検討することを目的に、動物プランクトン群集の添加した実験系に対して青色LEDを照射し、アオコ抑制効果を評価した。間欠照射でも藍藻の増殖抑制効果が見られ、さらなる省エネ化に資すると考えられた。また、太陽光によって青色LED照射による藍藻の増殖抑制効果が阻害された。以上のことから、公園池においては夜間に間欠的に青色LEDを照射することが望ましいと考えられた。動物プランクトンの効果については定量評価に課題が残り、今後の課題と位置付けられた。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) 青色 LED を用いた生態系機能強化による公園池の水環境改善技術 の開発 研究者名※ 藤...
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 都市環境工学
グリーンインフラの利用を目的とした広葉樹林の樹冠流下量および降雨遮断量推定モデルの開発
- 研究者名
- 江端 一徳
- 所属組織
- 豊田工業高等専門学校 環境都市工学科 講師
- 助成金額
- 150万円
概要
本研究では,降雨遮断効果が高いとされる落葉広葉樹林の樹幹流下量と降雨遮断量を推定するモデルを開発することを目的とした.まず,樹幹流下量に影響を及ぼす要因として胸高直径,樹冠投影面積,胸高部の傾き,樹木の傾き,樹高の5つの樹木特性因子を検討し解析した結果,樹高が樹幹流下量へ最も影響を与えることが判明した.また,着葉期では胸高直径と樹木の傾きの組み合わせが,落葉期では全ての因子が影響するという結果となった.そして,斜面域における樹冠通過雨量の分布を調査した結果,降水量の増加とともに樹冠通過雨量が増加することが確認された.さらに樹冠通過雨量の空間分布を解析したところ,斜面部は尾根部や谷部と比較して樹冠通過雨量が少ない傾向がみられた.斜面部の樹冠通過雨量が少ない理由としては下層木が複雑に幾層にも重なっており,谷部への伝達や樹幹流下量として樹木に沿って流下しているのではないかと推定された.
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) グリーンインフラの利用を目的とした広葉樹林の樹冠流下量およ び降雨遮断量推...
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 都市環境工学
雨水流出抑制と暑熱対策の両立
- 研究者名
- 平山 由佳理
- 所属組織
- 工学院大学 建築学部まちづくり学科 准教授
- 助成金額
- 150万円
概要
本研究は、自然を活用した解決策(NbS)により降った雨を公園で一時的に留め、時間をかけて浸透および蒸発散させていくことにより、雨水流出抑制と暑熱対策の両立を図ることを目的とした。全国に約9万箇所ある街区公園に着目し、開園後数十年経った街区公園において、土壌硬度、土壌浸透能、土壌水ポテンシャルと地表面温度の調査を行なった。その結果、ダスト舗装に草本が侵入した箇所では地表面温度の低下が見られ、また土壌表層の浸透係数が改善されたが、その下の土壌硬度は高く浸透量は多くないことから、流出抑制の効果は限定的であった。一方、植栽帯においては、日中地表面付近の水ポテンシャルが低下するものの翌朝には一部回復する現象が見られ、夜間に土壌内の水が表層に輸送されると推察された。今後、ダスト舗装においても地盤の保水力および侵入した植物の根の深さの影響等を明らかにしてゆくことで、雨水流出抑制と暑熱対策の改善に繋げていける可能性があると考えられた。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) 雨水流出抑制と暑熱対策の両立 研究者名※ 平山 由佳理 所属組織※ 工学院大学 建築学部...
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 建築技術
ロッキング柱による木造住宅の応答制御と中層木造建物への適用に関する研究
- 研究者名
- 小澤 雄樹
- 所属組織
- 芝浦工業大学 建築学部 教授
- 助成金額
- 150万円
概要
大地震が起きるたびに、木造住宅は大きな被害を受けてきた。倒壊に至った建物の多くは、1階部分の層崩壊が起点となり建物全体の倒壊に至ったケースが非常に多い。しかし、実際の建物において各々の敷地条件に合わせ居住性を確保しながら平面・立面共にバランスの良い耐力壁配置を実現することは現実的に容易なことではない。
木造住宅において人命を脅かす危険な層崩壊を防ぐ有効な手段の一つとして、ロッキング柱を用いる手法がある。剛強な通し柱状の構造要素を建物内に複数本配置することで、各層の層間変形角を均一化し、保有水平耐力を柱のせん断力を介して再配分することが可能となる。本手法は建物の安全性を向上させるばかりでなく、必要壁量にとらわれない自由度の高い壁配置を可能とし、中層木造の実現可能性も高まる。本研究では本手法の有効性について、縮小模型を用いた振動実験により明らかにすることを目的とする。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) ロッキング柱による木造住宅の応答制御と中層木造建物への適用 に関する研究 研...
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 都市建築史
- 都市と文化
日本統治期末の市街地計画から韓国解放後の1962年大韓民国都市計画法制定までの都市再編成に関する研究~ソウル・仁川地域を中心に
- 研究者名
- 安 箱敏
- 所属組織
- 呉工業高等専門学校 建築学分野 准教授
- 助成金額
- 150万円
概要
日本統治終末期における現在のソウル・仁川地域に計画・施行されていた市街地計画詳細の究明を続け、戦時統制下の植民地都市における計画構図の特殊性を見出してきた。本課題の実施によって、1930年代以降の都市産業化が引き起こす住宅問題の対策から戦時体制への突入による軍需産業の拡張に合わせた都市環境の整備過程について、「市街地計画」と連動して行われた京城府における「宅地造成事業」、京仁地域(富平ブピョン地区)における「公園緑地計画」、そして、防空対策を兼ねた公共空地の「保健広場」の計画詳細が明確になった。「住宅対策委員会」の設置は行政による宅地開発を促し、後に設立される「朝鮮住宅営団」の関与は、住宅造成を助長していく。終戦間際まで継続していたと予想される戦時期の宅地開発事業をはじめとした都市整備事業は、戦後の大韓民国政府による新たな都市計画法が制定されるまで継承されたケースも多く、その変容の過程を追跡するとともに再編成までの都市構造変化について解明した。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) 日本統治期末の市街地計画から韓国解放後の 1962 年大韓民国都市 計画法制定までの...
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 建築技術
地震や断層変位で損傷した地中RC構造物の貯水性能評価法の高度化
- 研究者名
- 小松 怜史
- 所属組織
- 横浜国立大学大学院 都市イノベーション研究院 准教授
- 助成金額
- 150万円
概要
地震や断層変位で損傷を受けた原子力発電所屋外重要土木構造物(地中RC 構造物)の要求性能の一つとして,貯水性能が挙げられる。貯水機能として原子炉冷却水の漏水が懸念される場合,コンクリート構造物のひび割れ幅より透水係数を想定することで,漏水量を評価する。しかし,漏水量やひび割れ幅を構造解析より直接的に算出することが難しいため,ひび割れ幅と相関のあるひずみ指標(√J2’)で照査するが,照査箇所が不明瞭であること,そもそもひずみ指標で良いのか,実規模レベルの実験での検証が不十分など,合理的な照査手法の確立には至っていない。
そこで,本研究ではまず,当該構造物の実規模部分模型RC 試験体(500mm, 1000mm)を製作し,ひび割れ部からの漏水現象の解明を行った.その結果,ひび割れ幅0.2mm の時は既往の研究で想定される透水性を示すことが分かった。一方で,ひび割れ幅が大きい場合のデータを蓄積する必要性が確認された。
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) 地震や断層変位で損傷した地中 RC 構造物の貯水性能評価法の高 度化 研究者名※ 小松 ...
- 2022年度(令和4年度)
- 研究助成
- 都市交通システム
- エネルギー計画
都市中心部における駐車場の適正な配置と容量の設定に関するモデル分析
- 研究者名
- 溝上 章志
- 所属組織
- 熊本学園大学 経済学部 教授
- 助成金額
- 149万円
概要
本研究では,1) 熊本市中心部を研究対象として,2023年秋に独自に行った「駐車場の利用意識インタビュー調査」データより,駐車場利用者の属性,駐車目的や主要訪問施設,駐車時間,選択理由などを明らかにした.さらに,2)都心部での駐車場選択と駐車時間選択を記述する行動モデルを推定し,これらを組み込んだ駐車シミュレーションモデルを構築した.3)この駐車シミュレーションモデルを用いて,適切な位置に配置を想定した立体駐車場の適正容量の設計方法を提案した.4)熊本市中心部での適用結果を示すと同時に,都市中心部での適正な駐車場の配置と容量の設定に関する提言を行った.5)独自に開発したマルチエージェント型交通流シミュレーションモデルMAUMSを用いて,駐車車両のフローを見える化し,時々刻々の駐車待ち台数や都心断面の通過交通流量などについての分析を行う試行を行った.
キーワード該当箇所
...公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 公益財団法人大林財団 研究助成実施報告書 助成実施年度 2022 年度 研究課題(タイトル) 都市中心部における駐車場の適正な配置と容量の設定に関するモ デル分析 研究者...
掲載されている氏名・所属組織は申請当時のものです。